リハビリテーションについて相談したい:音楽療法士

監修 独立行政法人国立病院機構 相模原病院 神経内科 医長 長谷川一子先生

音楽療法は、「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて音楽を意図的、計画的に使用すること」とされています(日本音楽療法学会)。

音楽療法は、脳血管障害や神経疾患へのリハビリテーション、不安や苦痛を和らげる目的などで取り入れられています。「音楽療法」を取り入れている病院やクリニックでは、日本音楽療法学会が認定している「音楽療法士」が活躍しています。音楽の知識、理論、演奏技術のほか、福祉、医学概論、臨床心理学、発達心理学などを学び、音楽を通して患者さんへ向き合っています。

パーキンソン病の患者さん、ご家族の方へ

まずは自分の好きな音楽・リズムで

パーキンソン病の症状の1つに「歩きにくさ」があります。最初の一歩が踏み出せなかったり、足がすくんだり、動きが小さくなってしまうなど様々です。このような時にリズムの良い音楽を聴くと、スムーズに足を動かせることがあります。パーキンソン病のリハビリテーションに音楽療法士が参加して、積極的に音楽と運動を組み合わせている病院があります。

音楽は人の脳や心に直接感覚として働きかけるものです。リハビリテーションや日頃の生活に音楽を取り入れて、暮らしを楽しみ、向上させていきましょう。まずは、ご自分の好きな音楽を取り入れてみませんか。

音楽と運動の組み合わせが、リハビリテーションに効果を発揮することがあります。

音楽と運動の組み合わせが、リハビリテーションに効果を発揮することがあります。

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