Vol.83 浸かればとれる疲れがある。

夏本番。オフィスや通勤の電車などで、冷房が効きすぎて寒いと感じることはありませんか。冷房による体の冷えや頭痛、肩こりなどが気になる方にぜひおすすめしたいのが、お風呂です。その効果は、全身の血行がよくなり疲れがとれる「温熱効果」、関節や筋肉、体全体の緊張がほぐれリラックスできる「浮力効果」、血液やリンパ液の循環がよくなる「水圧効果」など、疲れやすい夏の体にうれしいものばかり。お湯が熱すぎるとかえって疲れがたまります。38~40度のぬるめの温度の半身浴でじっくりと体を温めるのがおすすめです。

ご注意いただきたいのが脱水症状。40度のお湯に10分入ると、500mlペットボトル1本近くもの汗が出る、というデータもあります。入浴後には常温のスポーツドリンクなどで失われた水分を補給しましょう。最後に、疲れに効くとっておきのお話です。湯船に浸かったときについ出る「ハー」という息。実は、休息時に働く副交感神経を刺激して、リラックス効果を高めてくれます。ゆっくり息を吐いて、冷房でこわばった体を気持ちよくほぐしてみては。シャワーですませがちな季節ですが、夏こそお風呂でほっとひと息。ゆったり過ごしてすっきりしましょう。

掲載年月 2014年07月

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