Vol.89 怒ると、体に異変が起こる?

昔から、感情の荒ぶりを「顔を真っ赤にして怒る」「頭に血がのぼる」と表現しますが、実際に「怒り」の感情が私たちの体に影響を及ぼすことはご存知でしょうか?怒りを感じると自律神経が乱れて、心拍数や血圧が上昇。血流の悪化を招いてしまうのです。その結果、細胞は栄養不足になり、老廃物や疲労物質は排出されにくくなることも。怒りは吐きだした方がいいとも言われますが、自律神経が長時間乱れる原因になるので注意が必要です。また、怒ると発生するのが、体を酸化させる活性酸素。毎日イライラしていると、どんどん体が錆びてしまうかもしれませんよ。

頭にくることがあっても、まずは黙って一呼吸置きましょう。「アンガーマネジメント」という怒りの感情をコントロールする心理トレーニングによると、6秒程度あけるのがいいとのこと。元アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンは「腹が立ったときには、口を開くまでに10まで数えよ。非常に腹が立ったときには100まで数えよ」という格言を残しています。また、作り笑いでも口角をあげるだけで、怒りを和らげる副交感神経が作用してリラックスできますよ。身体のためにも、短気は損気。すぐに怒ることなく、穏やかに過ごしたいですね。

掲載年月 2016年02月

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