くすりの効き方

口から飲んだり、皮膚に塗ったり貼ったり、注射したりなど、くすりにはさまざまな投与方法があります。体内に入ったくすりは、一部のくすりを除き、多くのくすりが血液中に吸収され、全身の臓器や組織に送られます。
ここでは、体内に入ったくすりがどのように吸収され、効果を発揮するのかをわかりやすく紹介します。

大切な役割をはたしている“血液”

組織や臓器を構成しているのは大部分が細胞です。そして、その細胞に酸素や栄養などを供給しているのは血液です。さらに、細胞でつくられた老廃物(代謝によって発生した二酸化炭素など)を受け取って体外に排泄するのも血液の大切な役割です。そして、血液の循環とともに、くすりは血液中から体の組織へと移動していきます。

くすりの“主作用”と“副作用”

くすりの開発により、かつては治らないと言われていた病気が治ったり、症状の進行を抑えたりすることができるようになりました。くすりが、病気の治療目的に利用できる作用を“主作用”と言います。一方で、期待する治療効果以外の全ての作用を“副作用”と呼びます。

くすりは飲み方を間違えると“危険”

くすりは適切に服用すれば症状を緩和し、改善してくれますが、服用方法を間違えると、逆に効き目がなかったり、くすりの効果が強くですぎてしまうこともあります。そして、くすりのなかには副作用の起こるリスクが高いものもあるので、正しい知識を身につけ、適切な服用を心がけましょう。

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