高齢者にくすりを飲ませるときの注意点

寝たきりの高齢者にくすりを飲ませるときにやってしまいがちなのが、寝たままの状態でくすりを飲ませてしまうことです。横になった状態でくすりを飲むと、のどや食道でくすりがとまってしまい、そこで溶け出してしまうことがあります。また、くすりが気管に入りやすくなり、むせたり、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を招く心配もあります。くすりは、必ず上半身を起こした状態で飲ませるようにしましょう。

また、高齢者はだ液の分泌量が減っているので、くすりを飲みにくく感じる人が多いです。くすりを飲む前に水や白湯を飲ませたり、多めの水で飲ませたほうが、飲みやすくなります。とろみをつける添加剤や嚥下補助ゼリーなどを使ってもいいでしょう。

最近では、口の中ですぐに溶けて飲みやすい錠剤なども開発されているので、飲ませにくいときには医師・歯科医師、薬剤師に相談してみるとよいでしょう。

高齢者の場合は飲み忘れの心配も多くなります。家族がくすりを飲む量や回数などをチェックして、飲み忘れや飲み過ぎを防ぐようにしてください。

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