市販薬(OTC)の上手な選び方
咳が出る、のどが痛い、熱が少し高いなど、カゼの初期症状や軽い下痢などでは、いきなり病院に行く人はほとんどいません。薬局・薬店で一般用医薬品(OTC)を購入するのではないでしょうか。
ところが、薬局・薬店には似たような薬が並んでいて、何を選べばいいのかさっぱりわからないという人がほとんどでしょう。理想は職場や自宅の近くでかかりつけ薬局を見つけ、安心して選んでもらえる薬剤師とつきあうのがいちばんですが、なかなかできないという人もいるでしょう。
そんなときには、薬剤師や登録販売者に症状を伝えてくすりを選んでもらうようにしましょう。薬局・薬店のスタッフがすべて薬剤師というわけではありません。薬剤師は胸に「薬剤師:○○(名前)」とネームプレートをつけているのですぐにわかります。

薬剤師は、くすりを探している際に具体的な症状を質問します。また、同じ症状に対するくすりはひとつとはかぎりませんので、複数提案して、それぞれのメリットとデメリットを教えてくれます。
さらに、平成21年6月から、一般用医薬品(OTC)の販売方法が変わり、薬剤師以外に「登録販売者」も一般用医薬品(OTC)を販売できることになりました。これによって、薬剤師のいないスーパーマーケット、コンビニエンスストア、家電量販店などでも一般用医薬品(OTC)を販売できるようになりました。
登録販売者とは、都道府県が実施している一般用医薬品(OTC)の販売に必要な知識を備えているかどうかの試験に合格することで資格が得られます。ただし、登録販売者が扱えるのは一般用医薬品(OTC)のなかでもリスクが低い「第2類医薬品」「第3類医薬品」だけです。リスクが高い「第1類医薬品」は薬剤師が適切な情報を文章で説明して販売することが義務づけられています。