こんな種類の錠剤も
くすりを飲むときには噛んだり、カプセルから出したりせず、そのまま飲むのが一般的ですが、くすりのなかには口の中で溶かして飲んだり、かみ砕いて飲むことができるものがあります。ここでは、これら4種類のくすりを取り上げ説明します。
口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう/OD錠)
加齢などでものをうまく飲み込めない人や、水分を制限されている場合でも飲みやすいように、だ液や少量の水で溶けるように作られた錠剤です。OD錠とも呼ばれます。剤形が口腔内崩壊錠(OD錠)に変わっても、今まで飲んでいたくすりと同じ商品名のくすりであれば、今までと同じ効果が得られます。
チュアブル錠
かみ砕いて、だ液で溶かして飲む錠剤です。口腔内崩壊錠(OD錠)と似ていますが、チュアブル錠はかみ砕いてこまかくしてから、だ液で溶かして飲みます。かみ砕かないと口の中でうまく溶けないことがあるので、医師・歯科医師、薬剤師等の指示に従って飲むようにしてください。
舌下錠(ぜっかじょう)
舌の下にくすりを入れ,急速に有効成分を口腔粘膜から吸収させる錠剤です。舌の下にくすりを入れて、飲み込んだり、かみ砕いたりせず、だ液で自然に溶かします。急速な効果を期待する狭心症発作時のくすりなどに用いられています。処方時には医師・歯科医師、薬剤師から使用方法について説明があると思いますので、指示に従って使用するようにしてください。
バッカル錠
舌下錠と似ていますが、有効成分を口腔粘膜からゆっくり吸収させる錠剤で、くすりを歯と歯ぐきの間にはさみ、飲み込んだり、かみ砕いたりせず、だ液で自然に溶かして使用します。