疾病対策を目的とする公費医療
※本記事は2020年2月28日現在のものです。

病気の方の医療費負担が多くなりすぎず、また病気の原因や治療法を明らかにしてすべての人が安心して生活できることを目的として、下記のような医療費の公費負担制度があります。
難病法による特定医療費
治りにくく日常生活に困難を及ぼす病気にかかっている方に医療を給付します。医療費の自己負担を助成しますので、医療費が経済生活を圧迫せず、安心して治療を受けることができます(「難病法と指定難病」)。
児童福祉法による小児慢性特定疾病医療費
18歳未満のお子さまの健全育成の観点から、原因や治療法が解明されておらず長期の医療が必要な病気、生命の危険を及ぼす病気を対象に、ご家庭の医療費負担の軽減と、治療法の研究及び普及を目的として医療を給付します。医療費の自己負担を助成しますので、医療費がかさまず治療を受けることができます(小児慢性特定疾病の医療費助成制度)。
- 小児慢性特定疾病情報センター 小児慢性特定疾病の医療費助成について
特定疾患治療研究事業の特定疾患治療費
原因がわからず、治療方法のわかっていない病気の治療と研究を行い、患者さまの医療費負担を軽減することを目的に、医療の給付を行います。対象となるのは、スモン、プリオン病のうちヒト由来乾燥硬膜移植によるクロイツフェルト・ヤコブ病、難治性肝炎のうち劇症肝炎(平成26年12月31日までに認定されていた人)、重症急性膵炎(平成26年12月31日までに認定されていた人)です。
お住まいの各都道府県の関連サイトをご確認ください。
先天性血液凝固因子障害等治療研究事業
血友病の方などの医療費負担が多くなりすぎないよう医療を給付して、からだとこころの両面の不安の解消をめざします(「高額長期疾病の特例」)。
お住まいの各都道府県の関連サイトをご確認ください。
肝炎治療特別促進事業
肝炎の早期治療を進め肝炎からおこる肝硬変や肝がんを予防すること、多くの人に肝炎ウイルスが拡がるのを防止すること、以上により国民みなの健康を守り・高めることを目的として医療費を助成します。対象となる治療は、B型・C型肝炎のインターフェロン治療及びC型肝炎のインターフェロンフリー治療ならびにB型肝炎の核酸アナログ製剤治療です。