メトグルコ錠を服用されている方へー乳酸アシドーシスの予防ー
このページでは、メトグルコの副作用の一つである乳酸アシドーシスについてご紹介します。
服用にあたっては、医師・薬剤師の指示に従ってください。
1.乳酸アシドーシスとは
血中の乳酸が異常に増えて血液が酸性になった状態です。
まれな副作用(およそ3~10人/10万人・年)*ですが、すぐに治療が必要な状態です。
乳酸アシドーシスは早期治療とともに予防も大切です。
*: Inzucchi, S.E., et al.: JAMA. 2014; 312(24): 2668-2675
2.乳酸アシドーシスを予防するために
●腎臓や肝臓、心臓、肺に病気のある人、透析を受けている人、乳酸アシドーシスを起こしたことのある人は医師に申し出てください。
●脱水状態のときは、メトグルコをのまないでください。また、脱水が起きないよう注意してください。
脱水状態では、のどがかわく、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつるなどの症状があらわれることがあります。
▶次の状態(シックデイ)のときには脱水を起こすことがありますので、メトグルコをのむのをいったんやめて医師または薬剤師に相談してください。
▶脱水を予防するため、適度に水分をとるよう心がけてください。
●お酒を飲みすぎないようにしてください。
▶適度なアルコールの量には個人差があります。ご自分の体にとって、「飲みすぎ」にならないよう、気をつけてください。
▶肝臓が悪い場合は禁酒してください。
▶大量にお酒を飲んだときには、メトグルコをのむのをいったんやめてください。
●次のときには、メトグルコをのんでいることを医師または薬剤師に伝えてください。
▶手術を受けるとき
▶ヨード造影剤を使う検査や治療(造影CT、尿路造影、血管造影など)を受けるとき
▶他の医師から何か薬を処方してもらうときや、薬局などで他の薬を購入するとき
3.こんなときは
次のような症状がひどいときまたは続くとき、いくつかの症状が同じような時期にあらわれたときは、メトグルコをのむのをいったんやめ、すぐに医師にご連絡ください。乳酸アシドーシスの初期症状の可能性があります。
症状:吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛、下痢などの胃腸症状、体がだるい、筋肉痛、呼吸が苦しいなど