ファブリー病と遺伝

ファブリー病は遺伝性の疾患です。

α-ガラクトシダーゼという酵素をつくる情報を持っている遺伝子は、性別を決める染色体のひとつであるX染色体の中にあります。病気を引き起こす変化のあるX染色体の遺伝子は、正常なX染色体の遺伝子に補われるため、女性では発症しにくいです。しかし、男性の場合は変化のあるX染色体を補う遺伝子がY染色体に存在しないため発症しやすいとされています。

ファブリー病の母親からは男児、女児にそれぞれ2分の1の割合で遺伝し、父親からは女児には遺伝しますが、男児には遺伝しません。この遺伝の形式は、古典的ファブリー病でも、亜型/遅発型ファブリー病でも同じです。しかし、同じように遺伝していても、患者さんにより症状が強い人と、軽い人がいますので、遺伝子の変化だけで全ての症状や程度を説明できるわけではありません。

ファブリー病の遺伝

監修:名古屋セントラル病院 ライソゾーム病センター・血液内科
センター長 坪井一哉


『ファブリー病 家系図のすすめ』

大阪大学医学部附属病院 酒井 規夫 先生に、家系図を書くことの大切さを動画で解説いただきました。

2023年2月作成

TSUNAGUについて

TSUNAGU はファブリー病患者さんの声とドクターの声をかたちにしたノートです。

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