パーキンソン病の基礎知識

パーキンソン病の基礎知識

パーキンソン病は脳の黒質という場所の変性によって、筋肉の動きがうまく調節できなくなる病気です。

多くは手足がふるえたり(振戦)、筋肉の動きがこわばったり(固縮)、動きがにぶくなったり(無動)、また押されたときや歩行時に倒れやすい(姿勢反応障害)といった症状がみられます。はじめはこれらの症状が身体の片側に出現するのが特徴といえます。

パーキンソン病は、神経の病気の中では大変多く、全国で16万人以上の患者さんがいます1)。非常にゆっくりと症状が進むため、はじめのうちは本人は気づいていない場合がありますが、ひどくなると日常生活に様々な支障をきたすようになります。

今はいろいろな薬がありますので、医師の指示を守り、正しい治療を受ければ、日常生活も快適に過ごせます。日々の暮らしでは、明るく前向きな生活を心がけ、からだを積極的に動かせば、病気の進行を遅らせることができます。

いろいろな趣味を作り、積極的に楽しみましょう。散歩やちょっとした外出は積極的に。ただ、転ばないようにつえも忘れずに。

1)厚生労働省 平成26年(2014)患者調査

パーキンソン病のふるえの例(動画)

監修:東京女子医科大学 名誉教授 岩田 誠 先生

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