口腔・栄養管理について相談したい:歯科医師、歯科衛生士

監修 独立行政法人国立病院機構 相模原病院 神経内科 医長 長谷川一子先生

「歯科医師」は、「歯科医療及び保健指導をつかさどることにより、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」とされています(歯科医師法第1章第1条)。
歯科衛生士は、「歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的とする」とされています(歯科衛生士法第1条)。

歯科医療は「食べる」を支えるために重要で、歯と口腔内のケアは生涯にわたって大切です。虫歯の治療のほか、最近では自分の歯で長年食べていくことを目標に、定期健診などを自治体が積極的に行うようになっています。

パーキンソン病の患者さん、ご家族の方へ

口腔ケアや歯の健康を維持するために定期歯科検診を活用しましょう

歯のメンテナンスは虫歯や歯周病の予防、そして、何よりも食事をおいしくいただくことなど、生活する上で大切です。パーキンソン病の方は、口が動きにくくなることがあります。また、飲み込みの機能も悪くなるため、涎(よだれ)がたまりやすくなることがあります。病気が進んでくると、薬の副作用などで口や舌が一定の周期で動いたりするジスキネジアが出たり、飲み込む動作の遅れから、飲み物を流し込むタイミングと合わせることができずに誤嚥してしまうことも出てくるようになります。

口腔ケアや歯の健康を維持するために定期歯科検診を活用しましょう。口腔ケアについての指導を受けて清潔に保つ方法を学び、毎日ケアしていきましょう。

歯と口腔内のケアは生涯にわたって大切です。

歯と口腔内のケアは生涯にわたって大切です。

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