ジューシーな焼きぎょうざ|パーキンソン病患者さんのためのリハビリレシピ
リハビリ監修:作業療法士 廣瀬哲司先生、理学療法士 岡本香菜子先生
レシピ監修:株式会社おいしい健康 管理栄養士
~パーキンソン病患者さんのためのリハビリキッチン~
レシピに込める想い・リハビリポイント
ひとくち食べると、ジューシーな肉汁が口いっぱいにひろがる焼きぎょうざ。幅広い世代に人気のメニューはぜひ、家族みんなで作ってお楽しみください。2種類のぎょうざの包み方をご紹介していますので、やりやすいパターンを選んでチャレンジしてみましょう。
リハビリポイント① 作業療法士 廣瀬哲司先生
手で混ぜる動作があるときは(特に両手を使って作業する場合は)、ご家族の方にボウルを押さえてもらうなど、補助をお願いしましょう。
ぎょうざを包む動作は、「ひだを寄せる」「棒状に折りたたむ」のどちらか試しやすいものを選んでみてください。
リハビリポイント② 理学療法士 岡本香菜子先生
切る動作のときは、まずは材料を小分けにして、一度にたくさん切らないようにする工夫をしましょう。
また、時間が少しかかる「皮で包む」ような作業のときは、無理をせず座ってゆっくり作業するようにしましょう。
栄養価(1人分) | |||
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【エネルギー】 | 371 kcal | 【タンパク質】 | 15.2 g |
【脂質】 | 16.8 g | 【炭水化物】 | 36.7 g |
【食物繊維】 | 2.4 g | 【食塩相当量】 | 1.2 g |
材料(2人分)
材料詳細 | ||
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餃子の皮 | 16枚(96g) | |
豚ひき肉 | 100g | |
白菜 | 120g | |
にら | 1/3束(30g) | |
塩(白菜用) | 小さじ1/6(1g) | |
A | しょうが(すりおろし) | 5g |
にんにく(すりおろし) | 3g | |
砂糖 | 小さじ2/3(2g) | |
酒 | 小さじ1(5g) | |
しょうゆ | 小さじ1(6g) | |
ごま油 | 小さじ1(4g) | |
片栗粉 | 小さじ2/3(2g) | |
オイスターソース | 小さじ1強(6g) | |
油 | 大さじ1/2(6g) | |
ごま油(仕上げ用) | 小さじ1(4g) | |
B | 酢 | 小さじ2(10g) |
こしょう |
少々 |
料理を始める前に
- 【調理前】
- 必要な道具・食材を準備し、調理スペースや歩く場所に不要なものは置かない。
- 【調理中】
- 姿勢を正したり、身体を大きく動かすように意識する。(腰の曲げ伸ばし、肩甲骨をまわす等)
- 【調理中】
- 疲れたら座るなど、休憩しやすい環境を整える。
【作り方】
1.白菜はみじん切りにします。塩を振って、10分ほどおいて水けをしっかり絞ります。
【固定する】まな板を使用するときは「ぬれ布巾」を敷いて、その上にまな板を置くと安定するため、安心して作業することができます。
【しっかり押さえる】材料を切るときは、包丁を持たないほうの手でしっかりと食材を押さえます。
【両手でぎゅっと絞る】白菜の水けを絞るときは両手で、握手をするように絞ります。
2.にらは長さ2mmに切ります。
3.ボウルに豚ひき肉とAの調味料を入れ、粘りが出るまでしっかり練り混ぜます。
4.白菜とにらを加え、さらに練ります。時間があれば、冷蔵庫で30分ほどおいてなじませます。
【補助してもらう】手で混ぜる動作のあるときは、ボウルを押さえてもらうなど、ご家族や介護の方に補助をお願いしましょう。
5. 4のたねを1人8個になるように等分し、餃子の皮にのせます。皮の縁に水(分量外)をつけ、ひだをつけながら閉じます。
【座って作業する】餃子の皮で包む作業は、座ってゆっくりするように心がけましょう。
6.フライパンに油を中火で熱し、餃子を並べます。水(分量外、2人分で100ml)を加え、蓋をして焼きます。
7.水がほとんどなくなったら蓋を外し、仕上げ用のごま油を回しかけて表面がカリッとするまで焼きます。
8.器に盛り、Bのたれを添えて出来上がりです。
気分を変えて作るなら
同じ材料と分量で別のアレンジも!
ちょっと違う手順の動きにトライして、新しい一品に仕上げましょう。
こちらも我が家の定番メニュー。
ジューシーな棒ぎょうざ
ぎょうざの皮を折りたたむだけの棒餃子もおすすめ。より包みやすくするなら、四角い形のワンタンの皮がおすすめです。(写真参照)
- 気分を変えて①
- 等分したたねをワンタンの皮の中央にのせます。
- 気分を変えて②
- 皮のふちに水をつけて上下を折りたたみます。
- 気分を変えて②
- 両端をしっかり閉じたら完成です。フライパンで同じように焼きます。
リハビリポイント・栄養アドバイス
手で混ぜる動作があるときは(特に両手を使って作業する場合は)、ご家族の方にボウルを押さえてもらうなど、補助をお願いしましょう。
ぎょうざを包む動作は、「ひだを寄せる」「棒状に折りたたむ」のどちらか試しやすいものを選んでみてください。
作業療法士 廣瀬哲司先生
切る動作のときは、まずは材料を小分けにして、一度にたくさん切らないようにする工夫をしましょう。
また、時間がすこしかかる「皮で包む」ような作業のときは、無理をせず座ってゆっくり作業するようにしましょう。
理学療法士 岡本香奈子先生
年代を問わず人気のぎょうざは、たくさん作ってみんなで食べたい、思わず箸が進む定番メニュー。
お肉(豚ひき肉)でたんぱく質やエネルギーをしっかり摂取しましょう。また、つけだれを「酢こしょう」にすることで減塩対策になりますよ。
おいしい健康 管理栄養士